保育園の保護者会が面倒くさいかは園次第!入園時の確認がすべて

現役の保育士&資格マニアです。

小学校のPTAのように保護者会を組織している保育園があります。
保護者会がない保育園もあります。

保育園での保護者会はどのような目的で存在しているのでしょうか?
保育士側の目線から保育園が保護者会を運営している理由を説明します。

保育園に保護者会がある理由

保育園が保護者会を運営する理由は複数ありますが、最大の理由が「保護者会があれば保護者会費として資金が集められる」というものです。

保護者会費を集めるために保護者会を運営する

資金難の保育園は多く、保護者会を運営して保護者会費を収集し、集めた会費でクリスマスプレゼントや運動会の景品などを購入しています。

保育園への補助金が必ずしも末端の各保育園に行き渡っているわけではないことを、現役の保育士として声を大にして訴えたい!
園児への進級プレゼントを包む包装紙代を削減するため、包装紙は自作するなど涙ぐましい努力をしている保育園も少なくありません。

保護者会費があることで、保育園の資金だけでは一人200円分のプレゼントになってしまうところを、500円のものを子どもに渡すことができるのです。

保護者と深く連携するために保護者会を運営する

保育園と保護者との関係を密にし、連携を深めることを主目的に保護者会を運営している保育園もあります。このような保育園では、保護者が企画する行事を行ったり、保護者が行う係活動があるなど、保護者会の活動が活発化する傾向があります。

保育園の保護者会の活動パターン

保育園が保護者会を運営する理由はさまざまであるため、会の活動パターンも保育園によって異なります。
頻繁な保護者会活動がある園、活動が全くない園などさまざまです。

頻繁に保護者会活動がある保育園

まれですが、保護者に行事の係を割り振る・保護者が企画するイベントがあるなど、保護者会に積極的に動いてもらうことを求める保育園があります。
例えば、運動会において駐車場係や誘導係を保護者が担っている、保護者会が企画する競技を入れてあるなどです。

保育園の先生目線では、保護者会に企画を依頼するよりも、自分たちで企画したほうが速くて保育園生活の現状に沿っているのが本心です。
頻繁に保護者会活動をすることで、保育園側は次のような効果を期待しています。

積極的に関わってもらうことで保育園をより深く知るきかっけになる

保育園と保護者との関係を密にし、連携を深めるために保護者に積極的に役割を割り振っているパターン。先生だけで行ったほうが速いことをあえて保護者に割り振ってまで、連携を大切にしたいという方針なのです。

行事の企画等で、保護者会の会合に参加することを頻繁に求められるため、快く思わない保護者もいるでしょう。
一方、子どものために活動することが好きな方なら、保護者会活動を楽しめるでしょう。

親を取り込むことで保育園に対する監視がゆるくなることを期待

保育園における不適切行為などの報道が頻繁に行われ、保護者からの監視の目が厳しさを増しています。行事運営の一端を保護者に担ってもらうことで、保育園側の事情も理解してもらうことを期待して保護者会活動を積極的に行うパターンです。

保護者から保育園へのクレームの中には、単なる誤解で保育園生活への理解さえあればクレーム化しなかった事例も少なくありません。

保護者の手も借りたいほど職員数が足りない

行事の開催には人手が多く必要ですが、職員を総動員しても足りないほど職員が足りない園で、手間暇をかけてでも保護者に協力を依頼せざるを得ない場合もあります。

ほぼ保護者会活動がない保育園

保護者会費を集めることを主目的に保護者会を運営している保育園では、保護者活動はほぼなしであることが大半です。

保護者会活動をしたくない方には、保育園側とWin-Winの関係と言えるでしょう。

ほぼ保護者会活動がない保育園においても、保護者会を運営する以上、役員決めは行われます。役員には概ね、会長・副会長・会計・書紀といった役割です。
ただし、保護者会費を目的に保護者会を組織している保育園では、役員の仕事はほぼないため、負担に感じることはありません。

まとめ

保育士側の目線から保育園が保護者会を運営している理由を説明してきました。

保育園の説明会で保護者会があると聞いても、恐れることはありません。
実活動の有無や頻度・内容は、保育園ごとに全くことなるため、入園前に詳細を確認することをおすすめします。

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