保育園の連絡帳【家庭の様子】欄に何を書く?例文を現役保育士が紹介

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現役保育士&資格マニアです。

保育園と家庭とのコミュニケーションツールである「連絡帳」。

連絡帳には食事や体温などの記録の他、家庭での様子を記入するフリースペースがあります。

この家庭の様子欄に何を書くか、迷ってしまうことも多いですよね。

現役保育士として毎日園児の連絡帳を読んでいる立場から例文を紹介します。

保育園の先生は連絡帳のどこを見ている?

保育園の連絡帳は0歳から1歳児くらいまでは、だいたい次のようなフォーマットであることが多いでしょう。

そして、保護者が記入すべき箇所は以下の通りとなっています。

  • 日付
  • 体温
  • 食事の内容
  • 排便の有無
  • 睡眠時間
  • 家庭での様子と連絡事項

先生たちが連絡帳から読み取っていること

ママ・パパに書いてもらうこれらの情報を見て、保育園の先生たちはこんなことを読み取って考えています。

  • 日付や天気
    →天気はほぼ見ていないので未記入でいいです。
  • 体温
    →登園時の検温で高めだった場合など、お家ではどうかな?という具合に連絡帳で再確認することがあります。
  • 食事の内容
    →給食の食べが悪い・特定の食材が進まないなどのとき、お家での喫食傾向を見ています。「お家でも野菜は少なめだな」とか。
  • 排便の有無
    →腹痛がある様子の場合など、便が出ないことによるものかを予測するために見ています。
  • 睡眠時間
    →お家での睡眠時間を見て、午前寝が必要かどうかなどを判断します。
  • 家庭での様子と連絡事項
    →お家での過ごし方を見ています。

たかが連絡帳・・連絡帳から見える家庭環境

連絡帳を書くときは「嘘は書かない、話を盛らない」で、あるがままを記載することをおすすめします。

実際に書いてある字面だけでなく、文字にならない色々な情報も連絡帳から読み取れるのが面白いです。

例えば・・

  • 連絡帳をすぐなくす・・家の中が意外と散らかっていそう!
  • 連絡帳に子どもの落書き・・子どもが落書きすることは当たり前ですが、常にバタバタしているお家の様子が垣間見られて、つい笑ってしまいます。
  • 前日に配布したお手紙が翌日も挟まっている・・「おーい、保育園からの連絡も見てくれよ」と思います。
  • 連絡帳をママ・パパ両方が記入している・・ワンオペではなくパパもママも育児に関わっている様子が伺えます。
  • 保育園からの記入事項をママ・パパの片方が知らない・・家庭での連携が取れていなそうと思います。実際「連絡帳で連絡したことをパパは理解していないなあ」と思っていた保護者から、半年後「別居するので転園します」と報告があったことも。

連絡帳の家庭の様子欄 みんなが書いている例文を紹介

このように園児に関する色々な情報が読み取れる保育園の連絡帳。

現役保育士として毎日園児の連絡帳を読んでいる立場から、実際にみなさんが書いている例文を紹介します。

おでかけや遊びの内容を伝えてくれるパターン

子どもが行った場所や遊んだ内容などに加え、そのときの様子を伝えてくれる連絡帳の例文です。

このような情報から、先生たちは「◯◯ちゃんのご実家は遠方だから、今日はつかれたと思うので保育園でもゆっくり過ごしてもらおうかな」とか、保育内容を調整することができます。

0歳児クラスだと午前寝がありの子となしの子がいますが、なしの子でも今日は「午前寝を10分だけ挟もう」とか判断できるので助かる情報です。

必要最低限のことだけを淡々と記入している例文

予防接種や休みの予定など、必要なことだけを事務的に記入してある連絡帳の例文です。

私自身も自分の子どもを保育園にあずけていますが、このパターンが一番多いかも!

先生への相談が書いてある例文

保育園の先生への質問や相談が書いてある連絡帳です。

先生への相談大歓迎です。保育士には保護者支援が義務付けられています。
こんなこと聞いていいのかななどと思わず、なんでも相談してくださいね。

回答は「保育園から」の欄に書ききれないこともあるので、降園の際にお話させていただくこともありますよ。

ほぼ未記入の連絡帳の例

毎日「今日も元気です」と記入してある例です。

連絡帳を読む先生の立場としては、「今日は忙しかったんだな」とか「4人きょうだいでは連絡帳を書く余裕ないよなあ」とか思う程度で、何も悪く感じません。

ただ、「元気です」どころか毎日真っ白の連絡帳だと、返事を書く方も「ここのお家連絡帳見ていなそうだ」と判断し、園での様子欄の記入が短めになる傾向があります。

面白い私をアピールする連絡帳の例

絵やマンガが上手い方や笑いのセンスがあると思っている保護者に多いのが、子どもが面白いというより「面白い私を見てほしい」とアピールするかのような連絡帳です。

面白い連絡帳やマンガ連絡帳、悪くはないのですが、先生の立場では返事を書くときにどう返したら良いのか迷ってしまうことも事実です。

保育園からの返事も、子どもの様子を伝えることよりも、保護者の面白さへの返事に文字数を取られてしまうので、惜しいなと思ってしまいます。

また、上記の例文だと予防接種に行ったという情報は伝わりますが、いつなのか接種後の様子はどうなのかといった肝心な情報が伝わりません。

おもしろ連絡帳は毎日ではなく、たまに程度が無難です。

まとめ

保育園と家庭とのコミュニケーションツールである「連絡帳」について、現役保育士として毎日園児の連絡帳を読んでいる立場から例文を紹介しました。

家庭の様子欄は時間をかけて記入する必要はありません。何もないときは「特にありません」等で大丈夫です。
無理のないように記入してくださいね。

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