保育園ではロンパース禁止?その理由を保育士が解説

現役保育士&資格マニアです。

0歳~1歳児であればロンパース型の下着やシャツを着せている方も多いですよね。

一方、保育園にいざ入園となると「保育園ではロンパースは禁止」と言われることも少なくありません。

なぜ保育園がロンパース禁止と言っているのか、実際の保育園での生活を紹介しながら理由を説明します。

保育園ではロンパース禁止の理由

先生目線でロンパースが禁止の理由を言えば「オムツ替えや着替えに時間がかかるから」というのが一番の理由です。

目安としては活発に動き出す6ヶ月頃以降は、ロンパースを卒業してセパレート型にしてほしいというのが本音です。

保育園でのオムツ替えの様子

現行の保育士配置基準では0歳児クラスは子ども3人につき保育士1人、1歳児クラスは子ども6人に付き保育士1人となっています。

1人のオムツ替え中に他のよちよち歩きの子がドアの方へいったり、友達とごっつんしそうになったりと目が離せません。

オムツ替えは最短で終わらせ、全員の安全の見守りに集中したいというのが本音です。

ロンパース型下着の場合のオムツ替え

  1. ズボンを脱がせる
  2. ロンパースのボタンを外す
  3. おむつを脱がせる
  4. おむつを履かせる
  5. ロンパースのボタンを留める
  6. ズボンを履かせる

セパレート型下着でのオムツ替え

  1. ズボンを脱がせる
  2. おむつを脱がせる
  3. おむつを履かせる
  4. ズボンを履かせる

このようにオムツ替えの手順がロンパース型では多いため、セパレート型の下着を着てほしいですね。

保育園でロンパース禁止 オムツ替え以外の理由

オムツ替えがしにくい以外に、保育園がロンパースを禁止する理由を説明します。

服が汚れた場合全身を着替えさせなくてはいけない

子どもは服を汚すのが仕事。

食事や活動などでズボンが汚れた場合、ロンパース型では全身を着替えなくてはいけません。

着替えの工数が2倍になってしまうため、保育園の先生としてはセパレート型の服がありがたいのです。

子どもが自分自身で脱ぎにくい

保育園を利用する保護者に是非知っておいていただきたいのが、「保育園では”自分のことは自分でする”ということを非常に重視している」ことです。

オムツ替えひとつを取っても、ハイハイしかできないうちから、保育園では次のような手順を踏んで自分の排泄物は自分で処理をすることを教えていきます。

  1. オムツ替え専用のシートを敷き、排泄の場所は決まっていることを教える
  2. 自分でオムツ替えの場所であるシートまで移動することを覚える
  3. おむつ替えのため自分で足を上げることを覚える
  4. 使用済みおむつをゴミ箱に入れられるよう教える
  5. 歩けるようになったら新しいおむつをロッカーから出してくるよう教える
  6. ズボンやおむつの脱ぎ方を教える
  7. おむつやズボンの履き方を教える
  8. オムツ替えの一連の流れを覚える
    新しいおむつを取る→オムツ替えスペースまで移動→おむつを脱ぐ→おむつを履く→使用済みおむつを捨てる→おむつ替えスペースから出る

このように自分でおむつが変えられるように促す過程で、自分自身で着脱がしにくいロンパース型は敬遠されているのです。

動きにくい

ロンパース型の下着はお腹が出ない一方、おむつ&下着&ズボンと下半身がモコモコするため動きにくいです。

活動を妨げないという理由もあり、セパレート型を推奨する保育園も多いです。

まとめ

保育園に入園するときに「保育園ではロンパースは禁止」と言われる理由について、実際の保育園での生活を紹介しながら理由を説明してきました。

ママ・パパ目線ではより赤ちゃんらしいロンパースは可愛いですよね。

多くの保育園ではロンパースが駄目ということではないので、保育園とお家で使い分けられるとよいですね。

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